新しい年度になり、今年度も新入局医師・視能訓練士スタッフを迎えました。昨年同様、新入局のスタッフに白衣をプレゼントしました。
昨年は肩を組んで写真を撮りましたが、今年は新型コロナ感染対策の観点からマスクと手袋を着用してのプレゼントとなりました。
久留米は大都会に比べて土地建物がゆったりと造られており、社会的距離がとりやすい街ではありますが、油断せずに診療に取り組んでいます。
今のような混乱の時に私達は直ちに白衣の背中の刺繍(久留米大学医学部の理念)に立ち戻ります。
「国手」は名医、「仁」は「礼にもとづく自己抑制と他者への思いやり」を意味しています。
久留米大学の前身、九州医学専門学校は、当時不足していた医療分野での実践的人物の育英という地域ニーズに応えて1928年に設立されました。伊東祐彦校長は、第1回の講義で次のことを述べています。 「諸君が将来医者になって、余暇に山登りをしたとする。途中の一軒家に病いに苦しむ老婆の姿がある。君ならどうする。その時、そしらぬ顔してゆくか、専門が違うとか、診断の器具がないからと、逃げるか。それでは医者ではない。聴診器がなくとも、薬がなくとも、手があり、目があり、口があるじゃないか、そばに行って少しでもその苦痛を和らげるのが本当の医者だ。」(久留米大学50年史)
久留米大学眼科では次代を担う若者達に育てられながら、今こそ医療人としての高みをめざして粛々と診療・教育・研究に取り組んで参ります。
”国手の理想は常に仁なり”
ピンチは同時に最大のチャンスでもあります。
新入局スタッフの皆さん、今回の経験を糧として近未来の新しい逞しい眼科学を創って下さいね!!
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