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執筆者の写真久留米大学医学部眼科学教室

10th Kyushu-Beijing-Youngnam Retina Meetingを開催しました

8/31に10回目となるKyushu-Beijing-Youngnam Retina Meetingを台風一過の晴天の中開催することができました。

 中国から、Dr. Yuntao Hu ( Beijing Tsinghua Changgung Hospital, Tsinghua University )には幹細胞の虚血性網脈絡膜疾患の治療への試みについて、Dr. Hai Lu ( Beijing Tongren Hospital, Capital University of Medical Science )には唯一眼の小児網膜剥離の原因疾患と治療について、Dr. Xiang Ma ( First Teaching Hospital of Dalian Medical University )には難治性の網膜中心動脈閉塞症についてのご講演を頂きました。

 韓国からは、Dr. Yoon Hyung Kwon ( Dong-A University Hospital )に強膜内固定の最新の術式について、Dr. Sung Who Park ( Pusan National University Hospital )には白内障・硝子体同時手術後の黄斑浮腫の成因について、Dr. Seung Woo Lee ( Dongguk University Hospital )には網膜細動脈瘤破裂に伴う内境界膜や網膜下出血に対する新しい術式についてお話しいただきました。

 日本からもDr. Kazunori Sato ( Kurume University )、Dr. Hiroto Terasaki ( Kagoshima University )がブロルシズマブについての発表をされました。中国ではブロルシズマブはまだ承認されておらず、多くの質問を頂きました。ご存じのように抗VEGF薬は高価ですが、中国や韓国では生涯で保険診療でカバーできる治療回数が制限されており、現時点では日本は患者様に手厚い診療システムを運用できている事を再認識しました。さらにDr. Keijiro Ishikawa ( Kyushu University )には糖尿病網膜症手術において注意すべき重要病態である線維(血管)増殖と血管新生緑内障について最新の内科的・外科的治療について発表頂きました。

 いずれも現在の網膜硝子体診療の先端的なお話しであり、全ての講演に対して普段に増して多くの質問が飛び交い、国際的な交流が先端診療に有意義である事を再認識しました。

 今回はちょうどResearch Mind Cultivation Programで眼科を実習中の学生さんにも参加してもらいました。初めての研究会でしかも英語でしたが、世界の医師達のあふれる熱気を感じてもらえました。

翌日は「博多祇園山笠のスターテイングポイント」櫛田神社を参拝するなど、全世界の平和を祈りながら(!?)、日中韓の親睦を深めました。

 韓国、中国の先生方、はるばる日本にお越し頂き、本当にありがとうございました!今回もとても有意義な時間を過ごせました。

 久留米大学眼科は今後もアジアの玄関口である福岡県に位置する大学として韓国、中国をはじめとした国際交流を通して最善最良の眼科医療を修得し続けていきたいと思います!

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