11月19日にRetina Clinical Meeting in 筑後をハイブリッド形式で行いました。
今回は富山大学の林篤志先生、杏林大学の平形明人先生にオンラインでご講演頂きました。
まず林篤志先生には「長期抗VEGF薬の効果と限界」のタイトルでご講演頂きました。
まず、脈絡膜新生血管(MNV)の検出にOCTアンギオグラフィが有用であること、抗VEGF薬治療を行ってもMNVやPNVにおいてむしろ増大していることをお示し頂きました。さらにブロシシズマブなどの新薬が投与間隔の延長とMNVの治療効果を向上できる可能性をお示しいただきました。重要なトピックだけに、ご講演後の討論も大変盛り上がりました。
続いて平形明人先生には「症例から学ぶ眼底疾患」のタイトルでご講演頂きました。
Alport症候群、MacTelにともなう黄斑円孔、梅毒性ぶどう膜炎、網膜分離の症例、Coats病など、興味ある症例を多数紹介頂きました。また、網膜分離の成因として、乳頭ピット黄斑症候群、先天性網膜分離症、緑内障眼合併網膜分離、強度近視牽引性網膜分離、Stellate nonhereditary idiopathic foveomacular retinoschisisなど詳細にお示しいただきました。
両先生とも日々の診療を一歩深く洞察され、よりよい医療を実践されていると感じました。コロナも出口が見えつつあり、ポストコロナ時代に診療に積極的に取り組む勇気を与えて頂いた贅沢な2時間でした。林先生、平形先生、貴重なご講演本当にありがとうございました!
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