3月5日に第21回有明眼科懇話会をWeb開催しました。一般講演では佐賀大学と久留米大学眼科の若手医師が、最新知識のアップデートを行いました。両大学の医局員からの質疑応答も白熱し、大変盛り上がりました。
引き続いて、特別講演は名古屋市立大学眼科の安川力教授に「病態から考える加齢黄斑変性の長期マネジメント」のタイトルでご講演頂きました。
まず加齢黄斑変性の病型別の病態を示され、イメージング手法などを駆使して包括的に加齢黄斑変性を把握し、手術療法や薬剤の特性も勘案した個別化医療を見事にお示しになられました。非常に聴きごたえのある盛りだくさんの内容で、圧巻のご講演でした。
次に九州大学総長の石橋達朗先生に「大学が研究活動を行う事の意義と重要性」のタイトルでご講演頂きました。ご自身の若い時代の研究を振り返られた後、橋渡し研究の重要性を述べられつつ江内田教授が開発された術中可視化剤ブリリアントブルーGの開発秘話を披露されました。
さらに総合大学である九州大学が取り組んでいる総合知による社会変革について壮大な計画を述べられました。
最後に若い先生方にむけて臨床の技術だけでなく、基礎研究に興味を持ち、その成果を実用化する橋渡し研究を通して医学や社会に貢献する重要性を話されました。
まさに数十年の歴史と奥行きを感じる、贅沢な1時間でした。
まんえん防止法も今日から解除され、ちょっとだけ明るい雰囲気になってきました。今後も有明眼科懇話会を発展させ、有明地区の眼科医療のレベルアップに取り組んでいきたいと思います!
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